対引き角

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後手が△３一角と引いてきた時に、▲９六歩が活きてきます。

△３一角から△８六歩と飛車先の歩を切りにきた時、▲同歩△同角▲８七歩と先手が受けた手に対して、△９五角とする手が生じてきます。

△９五角で先手が悪いというわけではないのですが、手順に角を転換されてしまうのはあまりいい気分ではありません。

▲９六歩とついておけば、△９五角と角の転換をさせない意味があります。

引き角から▲同歩△同角とした時に▲８七歩と受けない手もありそうに思えますが･･･。

▲８七歩の代わりに▲６六角と上がり、次に▲８四歩と飛車先を止める狙いがありますが、この手には△６四歩とつかれて、▲同歩△６五歩とされてしまい、▲８八角には△８七歩で角の逃げ場がありません。

唯一、▲７七角と引けば角交換で収まりそうですが、△同角▲同桂△８九龍と成られた上に王手香取りで試合終了です。

以上のことから、▲８七歩と受けておくことが重要になります。